ブロックゲージは不思議な道具です。箱を開けてのぞいてみましょう。
さまざまな長さの直方体が整然と並んでいるのが見えますね。10個組、32個組、76個組、103個組、112個組など、ブロックゲージの組合せ(セット)は幾通りもあります。必要なら独自の単体をオーダーし、セット組に加えてみるのもいいですね。材質もまた、いろいろです。スチール、セラミック、タングステン、カーバイト、ガラス、などなど。ブロックゲージは融通のきかない直方体などではなく、用途に応じて材質を変えるだけの柔軟性は持ち合わせているので...
続きを読む≫ 2014/04/17 00:16:14 メイン
この古めかしい箱に収められたブロックゲージを、もし子どもが発見し、興味本位で開けてしまったなら、「・・・なんだろう」、という好奇心いっぱいの目を、きっとそこに注ぎ込むことでしょう。さまざまな長さの直方体が整然と並んでいるのです。材質は違えど共通点は、なにやらパーフェクトなナリをした、まるで寄せつけまいとするかのような、冷たさです。つい手にとってみたくなることでしょう。あるいは気圧されてパタンと蓋を閉じてしまうかもしれません。いずれにしても、ここには何かがあると、自然に最も近い子どもたちは、まだ曇...
続きを読む≫ 2014/04/17 00:17:37 メイン
ブロックゲージは、ものを計測します。異なる長さの直方体を密着(リンギング)させて計ります。その対象は、私たちの日常生活では馴染みのないものばかりかもしれません。たとえば 3次元座標測定器(CMM)。これは自動車部品の寸法を計ったり、建築現場では、CADに使ったりします。が寸法を計る、3次元座標測定器であっても、その寸法は狂うのです。そこでブロックゲージの登場です。あの古めかしい箱から呼び出され、淡々と自分の仕事をこなしてゆきます。測定器の狂いを校正するわけです。ノギスは、どうでしょう。工作機械の...
続きを読む≫ 2014/04/17 00:18:36 メイン
19 世紀末に、スウェーデンのカール・ヨハンソンが作ったものらしいです。いまでは日本製のブロックゲージの世界的なシェアは 60 パーセントを超えるというから、よほど日本人の気質に合っているのでしょう。見かけたことがない、と言っても、ものづくり日本の、長さを計る現場では必需品です。あるデータによると、90 パーセント以上の現場で(委託も含めて)使われているようです。
ものを計るものを、計り直すという、不思議な仕事を担うブロックゲージですが、神のように君臨しているわけではないのです。この世の悩める子...
続きを読む≫ 2014/04/17 00:19:12 メイン
コラム「ブロックゲージを身近に引き寄せてみる」について、Miki Akamiさんから意見、感想、経験談を寄せていただきました。(2015/3/27)

ブロックケージとは、私の生活からは必要のないもの、使う機会のないもの、触れる機会のないものです。ブロックケージと聞いて始めにレゴブロックを思い浮かべました。でもケージなので測るものだとは思ったけど、何を測る物なのか分かりませんでした。子供が興味を示すかは別として、おもちゃとして創造性を膨らませるのか、疑問です。私もブロックケージを目の前に出されて...
続きを読む≫ 2015/03/27 21:08:32 メイン
コラム「ブロックゲージを身近に引き寄せてみる」について、Sakuyuさんから意見、感想、経験談を寄せていただきました。(2015/4/8)

ブロックゲージって初めて聞いたので、ちょっと調べてみました。ものの長さを計測する道具なんですね。長さの計測と言えば、定規やメジャーくらいしか知らなかったので、とても不思議な道具に見えました。直方体の組み合わせで測るんですね。世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあると実感しました。子どもでなくても、その不思議な箱に私も手を入れて確かめてみたくなると思いま...
続きを読む≫ 2015/04/08 14:05:06 メイン
コラム「ブロックゲージを身近に引き寄せてみる」について、Takominさんから意見、感想、経験談を寄せていただきました。(2015/5/13)

ブロックゲージという言葉は初めて聞きました。そういうものがある事も、それを使った事もありませんでした。しかし、興味を持って調べてみると、いろいろな物を計るのにつかわれているのですね。ちょっと驚いたのは、ブロックゲージを兵器の生産の際に活用しようという事で、開発が進んだと記載されていた事です。19世紀の終わりの事ですから、まさに兵器の生産は需要があったの...
続きを読む≫ 2015/05/13 10:51:20 メイン